遺伝子組換えの基本情報

遺伝子組換えのメリット

安定した食糧供給に役立つ作物の研究

戦後、「緑の革命」と呼ばれた多収量品種の栽培によって、世界の穀物生産は飛躍的に伸びました。1950年代には世界中で6億トンだった穀物生産量は年々増加して、2008年には約23億トンになっています。しかし、地球温暖化による影響や、表土の流出による土地の砂漠化により耕作面積も減少するなどして、生産量は右肩上がりというわけにはいかなくなっています。その一方で、人口も増え続けており、今後私たちの食糧をどう確保するかという大きな課題が突きつけられています。
生産量を増すためには、品種改良や新たな栽培技術の開発などによって、これまで以上に単位面積あたりの収穫量を増やすことが有効な手段とみられています。遺伝子組換え技術による品種改良は、例えば害虫に強い作物を開発することによって、病害虫による損失を抑えることができるため、安定した収穫量をあげることができます。
また、より多くの実をつける作物や、比較的短期間で実る作物を開発すれば、その分収量が増すなど、食糧増産の有益な手段のひとつと考えられています。 飢餓の原因は数多くあり、遺伝子組換え技術だけで解決できる問題ではありません。けれども遺伝子組換え技術は有益な手段のひとつであり、食料の分配や流通システムの改善といった努力と併せて用いられれば、飢餓や栄養不良の解決につながると期待されています。