遺伝子組換えの基本情報

遺伝子組換えのメリット

作物の品質の向上・低価格につながる研究

作物の品質を向上させて、食品加工や流通分野に貢献し、消費者に利益をもたらす遺伝子組換え技術もあります。
たとえば日持ちのよいトマトが既に開発されていますが、畑で十分に成熟して着色したトマトを収穫しても日持ちするため、輸送中の腐敗や着色性のばらつきなどのロスが減ります。また加工するにしても、着色や成熟度のばらつきが少ない原料を供給できるため、生産効率も高まります。これは害虫抵抗性作物にもいえることで、Btトウモロコシは害虫による食害がないため、食害に起因して発生するカビ毒などのリスクが低減し、品質が向上していることがわかっています。
果実や野菜などは収穫後時間が経つにつれ、植物ホルモンの一種であるエチレンを放出して熟していきます。そこで、収穫後の作物の日持ちをよくするためにエチレンの合成を抑制したり、エチレン感受性を低くした遺伝子組換え農作物の研究も行われています。
これらの遺伝子組換え作物は、作物のロスや流通コストの低減に寄与することで低価格にもつながることが期待されます。