モンサント社の一部役員は、以前にFDA（米国食品医薬局）｜バイテク情報普及会

Home > GMOアンサーズ（遺伝子組み換えに関するQ&A） > GMO質問 > ビジネス慣行 > モンサント社の一部役員は、以前にFDA（米国食品医薬局）に籍を置いていました。そのようなことは、倫理にもとるだけでなく、利益相反になるのではないでしょうか？

GMO Answers

質問

質問者 Transparency （カリフォルニア州、ウォールナットクリーク）

モンサント社の一部役員は、以前にFDA（米国食品医薬局）に籍を置いていました。そのようなことは、倫理にもとるだけでなく、利益相反になるのではないでしょうか？

回答

このトピックについては、二人の方から回答が寄せられていますので、下のリンクを参照してください。

http://gmoanswers.com/ask/was-michael-taylor-deputy-czar-fda-vp-monsanto　（モンサント社、取締役、持続可能な農業ポートフォリオ戦略担当Stephanie Regagnon氏からの回答）
http://gmoanswers.com/ask/why-ex-monsanto-executive-michael-taylor-head-fda-can-you-say-conflict-interest　（バイオテクノロジー情報協議会、専務理事、キャサリン・エンライト（Cathleen Enright）氏からの回答）

以下は、Cathleen Enright氏からの回答の抜粋です：

「バイオテクノロジーに反対する人々は、EPA（米国環境保護庁）やFDA（米国食品医薬局）、USDA（米国農務省）の一部前職員がバイテク企業に移り、また、一部企業の従業員が退職後に公共部門に移っていると、しばしば指摘しています。農業バイオテクノロジーは極めて専門的な分野で、科学やリスク評価、公共政策に係る知識が必要です。また、雇用者が最も優秀で経験豊富な人たちを活用することが出来れば、公共部門と民間部門の双方にとってベネフィットとなるのです。これらの点に留意することは重要です。

さらに、オバマ政権は、施政方針の中で、政治任用者は科学研究に干渉してはならないことを明確にしています。方針は次のように述べています；

『本方針の最も重要な意図は、政治任用者は、科学研究を行うにあたり、科学者に不当な影響力を行使してはならないという点にある。科学研究の本質には、様々な問いかけを行い、それらを探求することが含まれることを考えれば、研究において、科学者たちが多様な視点を持ち、異なるアプローチをとることが想定される。研究における論争は、科学の完全性、あるいは科学的な問いかけに対し政治任用者が不当な影響力を行使してはならないことと矛盾するものではない。』

http://www.whitehouse.gov/the-press-office/memorandum-heads-executive-departments-and-agencies-3-9-09

私自身、以前規制当局に勤務していましたが、民間部門から来られた方々と仕事ができることを光栄に思っていました。規制判断を行うためには、入手可能な最善の科学情報によって導き出された実際のリスクを知る必要がありますが、彼らは、判断に必要な専門知識をもたらしただけでなく、規制当局での役割と以前の企業における役割を、決して混同してはならないという強固な道徳規範を醸成しました。」

以上の回答に更に質問がありましたら、お尋ねください：http://gmoanswers.com/ask-your-question