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2006/12/27更新

バイテク情報普及会 第9回メディアセミナー「バイオテクノロジーなどに関するリスク・コミュニケーション」を開催

バイテク情報普及会は12月20日、第9回メディアセミナー「バイオテクノロジーなどに関するリスク・コミュニケーション」を開催し、約30名のメディア関係者が参加しました。講師として東京大学名誉教授の唐木英明氏を招き、リスクの認識の仕方からリスク管理、リスクコミュニケーションのあり方についてご講演いただきました。

唐木氏は、人は物事を白か黒かで判断しがちで、食品にもゼロリスクを求めてしまうが、どんな食品にも多少のリスクは必ず含まれており、不安や恐怖といった本能的な感情だけではなく、健康被害が出るレベルや確率などを考慮して理性的にリスクを判断するようにしなくてはいけない、と話されました。

また、個人が科学的に正しい知識に基づいて安全性を判断するために、リスクコミュニケーションが欠かせないと指摘。いくつかの例をもとに、リスクコミュニケーションとリスクの受容性との関係について比較し、自動車はリスクが大きいものの、利益が実感しやすく、国の対応やリスクコミュニケーションの努力が大きいために受け入れが進んでいるとした上で、「国が安全性を認めているにもかかわらず、遺伝子組み換え作物の受容が進まない背景にはリスクコミュニケーションの不足がある。国はもっと積極的にリスクコミュニケーションを行っていくべきである」と、その重要性を強調しました。