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2005/11/07更新

バイテク情報普及会 第5回メディアセミナー「EUにおける遺伝子組み換え作物の現状と将来展望」を開催いたしました

バイテク情報普及会は11月7日、スペイン飼料生産者連盟(CESFAC)理事のホルヘ・デ・サハ氏を講師に招き、「EUにおける遺伝子組み換え作物の現状と将来展望」と題して第5回メディアセミナーを都内にて開催しました。

EUでは、食品と同様に飼料にも遺伝子組み換え体を使用しているかどうかの表示とトレーサビリティを義務付ける新しい制度をスタートさせています。ホルヘ・デ・サハ氏によると、食料自給率の高いEUであっても、飼料用原料の3分の1はEU域外からの輸入に頼らざるを得ない現状であり、飼料用に輸入される大豆や大豆粕のほとんどは、遺伝子組み換え不分別を利用しているそうです。新制度によって、ヨーロッパの「遺伝子組み換え」表示飼料のほとんどは、ユーザーや消費者の拒絶やメディアからの反発も無く、市場で販売されている現状であるといいます。ホルヘ・デ・サハ氏は「非遺伝子組み換え」飼料に対する需要は継続しており、また今後もたぶん続くであろうが、極めて限定的であり先細りすること、食品も飼料と同じ方向に向かっていくだろうとの見解を述べました。

また、スペインは遺伝子組み換え作物の商業栽培を既におこなっており、2004年には10万ヘクタールにわたって遺伝子組み換えトウモロコシを栽培し、その収量は世界第13位となっています。害虫の被害に苦しむスペインのトウモロコシの生産者は、被害を軽減するために、特に周辺への説得の必要も無く遺伝子組み換え技術を導入したということや、実際の被害の軽減効果についても写真などを用いて畑の様子を紹介しました。

バイテク情報普及会では、遺伝子組み換えに関する消費者の認識で重要な役割を担うメディア関係者を対象に、遺伝子組み換え技術などのバイオテクノロジーに関する事実に基づく情報および科学的な情報提供のための活動としてメディアセミナーを行っております。なお、今回は、本テーマに関心が高い食品・飼料関連企業・団体等を対象としたセミナーを翌8日にも開催し、約60名の方にご参加いただきました。