日本の遺伝子組換え

遺伝子組換えの表示

表示制度のポイント

遺伝子組換え食品の表示制度は、検査によって遺伝子組換え農作物を使っているかどうか確認できるものに、表示を義務付けるというものです。というのも、食品の表示は消費者に正しい情報を伝えるものでなくてはならず、もし検査によって確認できないものに表示をすることになると、偽装表示も起こりかねないからです。
現在流通している遺伝子組換え農作物は、既存の農作物と比べて、主要構成成分、アミノ酸組成、脂肪酸組成などの栄養素に、差はありません。唯一異なるのは、組み込んだDNAと、そのDNAによって作られるタンパク質が新たに作られるという点です。しかし、食品の加工の方法によっては、その異なる点さえも分解や分離、除去されてしまうため、最終製品を調べても、遺伝子組換え農作物を原料として使っているのか、いないのか区別することができません。
そこで、検査によって、組み込んだDNAや組み込んだDNAによって新たに作られたタンパク質が検出できる加工食品については、表示が義務付けられているのです。
現在流通している食品のうち、大豆、トウモロコシ、ジャガイモを主な原料とする30食品群の加工食品が義務表示対象となっています(表1)。
なお、行政機関では適正に表示が行われているかどうか、定期的に検査を行って確かめています。

表1:義務表示となる加工食品

食品の分類

































農作物 a. 大豆(枝豆・大豆もやしを含む)
b. とうもろこし
c. ばれいしょ
d. なたね
e. 綿実
f. アルファルファ
g. てん菜
h. パパイヤ
加工食品
(組換えられたDNA又はそれによって生じたタンパク質が残存する)
(1)豆腐・油揚げ類
(2)凍豆腐、おから及びゆば
(3)納豆
(4)豆乳類
(5)みそ
(6)大豆煮豆
(7)大豆缶詰及び大豆瓶詰め
(8)きな粉
(9)大豆いり豆

(10)(1)から(9)までに掲げるものを主な原材料とするもの

(11)大豆(調理用)を主な原材料とするもの
(12)大豆粉を主な原材料とするもの
(13)大豆たん白を主な原材料とするもの
(14)枝豆を主な原材料とするもの
(15)大豆もやしを主な原材料とするもの
(16)コーンスナック菓子
(17)コーンスターチ
(18)ポップコーン
(19)冷凍とうもろこし
(20)とうもろこし缶詰及びとうもろこし瓶詰め
(21)コーンフラワーを主な原材料とするもの

(22)コーングリッヅを主な原材料とするもの(コーンフレークを除く)

(23)とうもろこし(調理用)を主な原材料とするもの

(24)(16)から(20)までに掲げるものを主な原材料とするもの

(25)ポテトスナック菓子
(26)乾燥ばれいしょ
(27)冷凍ばれいしょ
(28)ばれいしょでん粉

(29)(25)から(28)までに掲げるものを主な原材料とするもの

(30)ばれいしょ(調理用)を主な原材料とするもの
(31)アルファルファを主な原材料とするもの
(32)てん菜(調理用)を主な原材料とするもの
(33)パパイヤを主な原材料とするもの
従来のものと組成・栄養価などが著しく異なる遺伝子組換え農作物及び、これを原材料とする加工食品 A. 高オレイン酸大豆、高リシンとうもろこし

B. Aを主な原材料とするもの(当該形質を有しなくなったものを除く)

C. Cを主な原材料とするもの

使用量が多い場合にのみ表示する

加工食品については、「主な原材料」として使用されている場合にだけ表示義務があります。具体的には、全原材料のうち、原材料の重量に占める割合が上位3位以内のもので、かつ原材料の重量に占める割合が5%以上を占めるものである場合に、表示義務があります。