日本の遺伝子組換え

遺伝子組換えの安全性の考え方

食品の安全性の考え方

食の「安全」と「安心」

このところ食品の産地偽装や期限表示の偽装、輸入食品の問題などが相次いで起こり、食品の安全性についての消費者の関心はますます高まっています。
食品の「安全」について考える際に、かならず登場するキーワードが「安心」です。「安全」と「安心」ということばから、同じような感じを受けるかもしれません。しかし、この二つはイコールではなく、分けて考える必要があります。
「安全」は、科学的・客観的に評価できる問題です。リスク評価の結果、リスクは無視しうるぐらいに少ないことをいいます。
「安心」は、心理的・主観的な問題であり、「信頼できる気持ち」や「不安がない」といった精神状態をしめすものです。

どのような食品にもリスクがある

リスクとは危害が生じる確率のことで、それだけで危険であるということではありません。FAO/WHOの専門家会議またはCODEXの勧告によると「リスクとは、食品中にハザード(危害)が存在する結果として生じる健康への悪影響の起こる確率とその程度の関数である」と定義されています。
食品にはある程度のリスクが存在し、リスクが0か100ということはありません。科学的な審査を経て、安全性が確認されている食品でも、リスクがない(ゼロリスク)ということはありません。
リスクに対するとらえ方や反応は、個人によって異なるため「安心」という気持ちは得られないこともあります。そこで安全と安心を少しでもつなげるために、リスクコミュニケーションという情報伝達が求められます。絶対的にいいか、絶対的に悪いか、どちらかに話が分かれてしまわないよう、科学的な話をわかりやすく、きちんと伝えることが必要になっているのです。
食品の安全性に関するリスクコミュニケーションの取り組みは、食品を扱う事業者、行政、研究者などがそれぞれの立場から、時には連携して情報を発信するなど、だんだんと広がりをみせています。