よくある質問

基礎編

遺伝子って何ですか?遺伝子を食べても平気ですか。

1.遺伝子は、DNAという化学物質です。

遺伝子は、体の大きさや目の色など、生物の性質を決める“設計図”の働きをするもので、親から子へ遺伝する形で受け継がれるため「遺伝子」とよばれます。遺伝子の正体は、デオキシリボ核酸DNA)という化学物質です。DNAは、糖とリン酸と塩基からできており、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4種類が存在しています。通常、DNAは数珠状に連なって鎖状になっており、2本の鎖がペアとなりいわゆる二重らせん構造を作っています。生物の細胞の中で、DNAという構造の中に収められています。

2.遺伝子は、タンパク質を作っています。

遺伝子の働きの秘密は、DNAの並び方にあります。A、T、G、Cの並び方に従って、作られるアミノ酸の種類が決まり、アミノ酸が順番につながって、タンパク質が作られます。遺伝子の主な仕事は、「タンパク質を作ること」と、いたってシンプルなのです。DNAの並び方が遺伝情報となって性質が決められる仕組みは、基本的にあらゆる生物に共通しています。

4種類の塩基

3.タンパク質の働きで、生物のいろいろな性質が決まります。

1つの細胞の中に、例えばイネなら4万もの遺伝子があります。それぞれの遺伝子の仕事は決まっていて、「病気に強くなる」「実をたくさんつける」など、いろいろな働きのタンパク質を作り出します。ただし、すべての遺伝子が勝手に作られるわけではありません。どの遺伝子が、いつ、どの細胞で、どれだけの量が作られるのかも、遺伝子によって決められています。

植物の性質

こうして、「病気に強くなる」タンパク質が作られれば、その生物は病気に強くなります。「実を沢山つける」というタンパク質が作られれば、実を沢山つけるようになります。どんな遺伝子を持っていて、どんなタンパク質がどのように作られるかによって、生物の性質は決まるのです。

病気に強く、実をたくさんつける

4.遺伝子を食べても問題ありません。

私たちは毎日、食事を通じて大量の植物や動物の遺伝子、すなわちDNAを取り込んでいます。人間の唾液や消化液の中には、DNAを分解する酵素があります。食べたDNAは、酵素によって分解されると、栄養として吸収され、余分なものは排泄されます。これまでに説明した通り、体の中でDNAが働くためには、細胞の中で、DNA鎖の中の遺伝情報を持った配列として、「この遺伝子を作れ」という指示を受ける必要があります。したがって、DNAを食べても問題はありません。
また、食べたタンパク質も、胃腸内で酵素の働きによってアミノ酸やペプチド(数個のアミノ酸が連なったもの)に分解され、体内で利用あるいは排泄されます。私たちは毎日大量のDNAタンパク質を取り込んでいますが、これらがそのままの形で吸収されることは無いのです。

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