よくある質問

基礎編

遺伝子組換えはこれまでの品種改良とどのような違いがありますか。

1.品種改良とは、優れた性質を得るために意図的に遺伝子の組み合わせを変えること

品種改良」とは、農作物をより美味しくしたり、効率よく収穫したりするために、意図的に遺伝子の組み合わせを変えることです。遺伝子の組み合わせを変えることで、新しい性質を持った品種を作ることができます。現在私たちが食べている野菜や果物の多くは、昔からそのような見た目や味だったわけではありません。農耕を開始して以来、人類は「より美味しく、いろいろな種類の作物をたくさん収穫できるように」と、品種改良を重ねてきたのです。

2.交配によらない品種改良も昔から行われている品種改良技術のひとつ

従来の品種改良では、ある品種のめしべに、他の品種の花粉をつけて交配し、それぞれの品種が持つ性質を両方持ちあわせた品種を作り出す方法(人工授粉交配)が用いられてきました。そのほかにも、胚培養細胞融合といった技術や、放射線や化学薬品で遺伝子に突然変異を起こす技術などがあります。例えば、ナシの病気に強くなった「ゴールド二十世紀」や、ピンク色のグレープフルーツ「スタールビー」は、いずれも放射線照射により遺伝子に突然変異を起こしたことで、誕生しました。遺伝子組換え技術も、こうした品種改良の方法のひとつです。交配のような従来の品種改良も、遺伝子組換え技術も、意図的に遺伝子の組み合わせを変えて多くの人々が好む優れた性質を持った作物を作っていることに変わりはありません。

3.遺伝子組換え技術は目的の性質だけを確実に加えることができます

従来の交配による品種改良は、親の遺伝子を半分ずつ、ランダムに受け継ぎ、目的通りの品種ができるかどうかは偶然に頼ることになるため、開発には長い年月がかかります。それに対し、遺伝子組換え技術は、あらかじめ機能がわかっている遺伝子だけを組み込むので、より確実に短期間で目的の品種を作ることが可能になります。また、交配できる品種間でしかできなかった遺伝子の受け渡しが、異なる生物種でも可能となり、品種改良の可能性が広がります。

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