世界の遺伝子組換え

生物多様性条約とカルタヘナ議定書

はじめに 生物多様性条約とカルタヘナ議定書とは

生物多様性条約(CBD)と締約国会議(COP)

地球上には、森林や河川などの様々な自然があって、そこには多種類の生物が存在し、多様な遺伝子の違いによって個性が育まれています。

これらの多様性が維持されていくことを目的に掲げて、1992年、生物多様性条約(CBD:Convention on Biological Diversity)は、ブラジル・リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)において採択されて、翌年発効しました。

この条約は、生物多様性を単に保全・持続させるだけでなく、生物多様性の構成要素の持続可能な利用までを目的としたものです。現在は、日本を含む192ヵ国と欧州連合(EU)が本条約を締結しています。2年に1度、締約国会議(COP:Conference of the Parties)が行われ、条約の実施に関する報告、意思決定が行われています。

→詳細は「生物多様性条約(CBD)とは

カルタヘナ議定書と締約国会合(MOP)

生物多様性条約は様々な構成要素からなっていますが、この条文の中で「バイテクノロジーによって改変された生物(LMO: Living Modified Organism resulting from biotechnology)で生物多様性の保全や持続可能な利用に悪影響を及ぼす可能性のあるもの」について、適切な手続きが求められています。これに基づいて「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」(カルタヘナ議定書、Cartagena Protocol on Biosafety)が、2003年に発効しました。

カルタヘナ議定書のための会合は、概ね2年に一度、締約国会合(The Conference of the Parties serving as the meeting of the Parties of the Protocol: COP-MOPまたはMOP)が開催されています。現在157ヵ国+EUが締約国となっています。

→詳細は「カルタヘナ議定書とは
※参照http://www.biodic.go.jp/biodiversity/shiraberu/international/cop10/index.html

生物多様性条約とカルタヘナ議定書の関係

生物多様性条約(CBD)とカルタヘナ議定書は親子のような関係にあります。カナダ・モントリオールに設置されている生物多様性条約事務局が、カルタヘナ議定書の事務局も兼ねています。

生物多様性条約締約国は192カ国+EU、カルタヘナ議定書締約国は157カ国+EUで、この数字が示すとおり、すべてのCBD締約国がカルタヘナ議定書の締約国になっているわけではありません。

日本では2003年11月にカルタヘナ議定書を批准しました。そして、この議定書を担保するための国内法「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法) が施行されています。

【 図: 生物多様性条約とカルタヘナ議定書 】