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メディアセミナー:世界の穀物流通と日本の食糧事情から見る遺伝子組み換え作物
バイテク情報普及会は9月28日、「世界の穀物流通と日本の食糧事情から見る遺伝子組み換え作物?大豆、ナタネ、トウモロコシの輸入の実態と国内での利用状況」をテーマに第4回メディアセミナーを都内にて開催しました。
講師として油糧輸出入協議会参事・事務局長の緒明俊氏と、飼料輸出入協議会専務理事の江藤隆司氏をお招きしました。
緒明俊氏には「遺伝子組み換え大豆とナタネの生産流通と需給」と題して、世界の大豆とナタネの生産・流通・需給状況や、遺伝子組み換え作物の現状についてご説明いただきました。緒明氏は、遺伝子組み換え作物が導入されて以来、この10年間の需給の安定には遺伝子組み換え作物の役割が大きくなってきていること、一方日本は、輸出国自体の需給状況から輸入量変化の懸念から、国内農作物の収量増につなげる施策を採らなければならないとの見解を述べられました
江藤氏には「トウモロコシの輸入実態と食生活との関係?トウモロコシは経済の万能選手」と題して年間1,200万トン輸入(米国産が95%でそのうち半分%が遺伝子組み換え品種と推測されます)されている飼料用トウモロコシの、世界的な栽培状況、わが国の輸入状況や流通の実態、そしてどのような食品に加工され、食卓に上っているかなどをご説明いただきました。また、輸出国の収穫・物流・集荷と船積みから日本での港での陸揚げ工場への移送などを含む、IPハンドリング(分別生産流通管理)についての現状もお話いただきました。