世界での栽培状況

1996年に商業栽培が開始されて以来、遺伝子組み換え作物は世界中で急速に栽培面積を伸ばしてきました。ダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネなどが主要な遺伝子組み換え作物であり、除草剤耐性品種と害虫抵抗性品種、あるいはそれらを組み合わせたスタック品種が最も利用されています。

国別の栽培面積

2018年現在、遺伝子組み換え(GM)作物は世界26カ国で合計1億9,000万ha以上の農地で栽培されています1。北米および南米の国々において特に大規模に栽培されていますが、ヨーロッパ、アジア、オセアニアの国々でも栽培が行われています。GM作物の商業栽培が開始された当初は、先進工業国における栽培が大部分を占めていましたが、現在では発展途上国における栽培面積が先進工業国を上回っています。

2018年における遺伝子組み換え作物の栽培国

2018年における遺伝子組み換え作物の栽培国

「ISAAA Brief 54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops: 2018」をもとにバイテク情報普及会とりまとめ

2018年における各国の栽培状況

「ISAAA Brief 54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops: 2018」をもとにバイテク情報普及会とりまとめ
順位国名栽培面積
(万ha)
栽培作物
1 米国 7,500 トウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ、アルファルファ、パパイヤ、スクワッシュ、ジャガイモ、リンゴ
2 ブラジル 5,130 ダイズ、トウモロコシ、ワタ、サトウキビ
3 アルゼンチン 2,390 ダイズ、トウモロコシ、ワタ
4 カナダ 1,270 ナタネ、トウモロコシ、ダイズ、テンサイ、アルファルファ、リンゴ
5 インド 1,160 ワタ
6 パラグアイ 380 ダイズ、トウモロコシ、ワタ
7 中国 290 ワタ、パパイヤ
8 パキスタン 280 ワタ
9 南アフリカ 270 トウモロコシ、ダイズ、ワタ
10 ウルグアイ 130 ダイズ、トウモロコシ
11 ボリビア 130 ダイズ
12 オーストラリア 80 ワタ、ナタネ
13 フィリピン 60 トウモロコシ
14 ミャンマー 30 ワタ
15 スーダン 20 ワタ
16 メキシコ 20 ワタ
17 スペイン 10 トウモロコシ
18 コロンビア 10 ワタ、トウモロコシ
19 ベトナム <10 トウモロコシ
20 ホンジュラス <10 トウモロコシ
21 チリ <10 トウモロコシ、ダイズ、ナタネ
22 ポルトガル <10 トウモロコシ
23 バングラデシュ <10 ナス
24 コスタリカ <10 ワタ、ダイズ
25 インドネシア <10 サトウキビ
26 エスワティニ <10 ワタ
合計19,170

1996年‐2018年までの各国の栽培面積の推移

1996年‐2018年までの各国の栽培面積の推移

1996年‐2018年までの各国の栽培面積の推移
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作物別の栽培面積

作物別に見ると、ダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネの順に、GM作物の栽培面積が大きくなっています。世界で栽培されている品種のうち、ダイズのおよそ8割を、ワタのおよそ3分の2を、トウモロコシのおよそ3分の1をGM品種が占めています。

1996年‐2018年までの作物ごとの栽培面積の推移

1996年‐2018年までの作物ごとの栽培面積の推移

「ISAAA Brief 54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops: 2018」をもとにバイテク情報普及会とりまとめ

2018年における主要作物の総栽培面積に対する遺伝子組み換え品種の割合

2018年における主要作物の総栽培面積に対する遺伝子組み換え品種の割合

「ISAAA Brief54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops: 2018」をもとにバイテク情報普及会とりまとめ

形質別の栽培面積

「形質」とは、遺伝子組み換え技術によって導入した性質のことです。たとえば「除草剤耐性」、「害虫抵抗性」などが形質です。GM作物の商業栽培開始以降、除草剤耐性が常に最も利用されてきた形質です。当初は、除草剤耐性害虫抵抗性などの形質を一つだけ含む品種が栽培されていましたが、近年では複数の形質を併せ持つ「スタック」品種の割合が増えています。

1996年‐2018年までの形質ごとの栽培面積の推移

1996年‐2018年までの形質ごとの栽培面積の推移

「ISAAA Brief 54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops: 2018」をもとにバイテク情報普及会とりまとめ

1ISAAA Brief 54: Global Status of Commercialized Biotech/GM Crops:2018
http://www.isaaa.org/resources/publications/briefs/54/default.asp

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