高校生科学教育大賞2022

2022年(第6回)は厳正なる審査の結果、京都府立桂高等学校の「懸崖菊優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成」が最優秀賞に選ばれ、100万円の活動費用を支援いたしました。また、優秀賞の3校にもそれぞれ申請額の一部となる10万円を支援しました。

2022年度の選考結果・受賞校の活動報告書

最優秀賞 (申請金額の全額となる100万円を支援)

京都府立桂高等学校(京都府京都市)
懸崖菊優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成

選考理由:京都府向日市の特産品である懸崖菊(けんがいぎく)の生産農家が1軒だけになった状況をバイオテクノロジー技術で救おうとする着想が非常に優れている。持続可能な農業と植物バイオテクノロジーの両方に関連する充実したテーマで、かつ地域への貢献度が高い。すでに理化学研究所や京都府立大学に協力を依頼し、重イオンビーム照射の段取りをつけているなど、活動計画が実現的である点も評価された。

活動概要書

活動報告書

優秀賞(各校に申請金額の一部となる10万円を支援)※順不同

学校名 活動名 選考理由
兵庫庫県立伊川谷北高等学校
(兵庫県神戸市)

ゲノム編集トマトを用いた分子生物学実験の教材開発とその実践

活動報告書

今注目を浴びているゲノム編集トマトの栽培を教材にするアイデアがすばらしい。実験だけではなく、ゲノム編集についてのディスカッションも計画されており、高校生がゲノム編集や遺伝子組み換え作物を理解するための教材のモデルになることが期待される。
広島県立西条農業高等学校
(広島県東広島市)

農業女子が昆虫を育てて食べる!~広島の特産物残渣を餌にした食用昆虫,宇宙へ~

活動報告書

食品残渣を用いた飼料を使い食用コオロギを育てるという、食品リサイクルと世界規模のタンパク質不足という2つの課題を解決しようという着目点が秀逸である。育てたコオロギを宇宙食として提案するなど、発想もユニークである。
お茶の水女子大学附属高等学校
(東京都文京区)

メタンガス排出量を減少させる効果のある紅藻カギケノリによる地球温暖化対策の促進

活動報告書

CO2より温室効果が高いとされるメタンガスを減少させることに注目した、環境保護の観点からも評価できる研究。カギケノリの認知度アップを応援したい。

審査員特別賞(2万円の図書券を進呈)※順不同

学校名 活動名
広島県立西条農業高等学校
(広島県東広島市)
畜産現場における竹粉の利用に関する研究~敷料での利用から堆肥としての利用まで
北海道中標津農業高等学校
(北海道標津郡中標津町)
微生物の力で生産性向上!~光合成細菌を用いた地場産野菜の生産~
山形県立村山産業高等学校
(山形県村山市)
“高校の山・田畑・牧草地”に眠る微生物資源を活用して環境負荷低減型農業を実現する!

(参考)2022年度 募集時のページ

(参考)過去の受賞校一覧

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