ベトナム

生産の状況

2015年3月に農業農村開発省(MARD)の作物生産局(CPD)は、3種類の遺伝子組換え作物の商業栽培上の認可を行いました。その直後となる、同年4月には、国内で初めてとなる、遺伝子組換えトウモロコシの商業栽培が始まりました。ベトナムも遺伝子組換え作物栽培国の仲間入りをしたことになります。東南アジアではフィリピンに次いで2カ国目です。研究開発および規制整備に関しては、アメリカ国際開発庁の支援がなされると共に、ASEANやAPECなどの会議を通じて情報交換もなされています。

安全性審査

ベトナムの規制枠組みは、数次の変更や追加がなされながら、2014年に概ね整備されるに至りました。現在のベトナム政府における遺伝子組換え規制の基本法令は、2010年6月にバイオセイフティ令(Biosafety Decree)69/2010/ND-CPとなっています(本政令により、2005年の政令は廃止されました)。なお、2011年11月には、本政令を改訂する政令(Decree 108)が公布され、食品用途の安全証明書の発行責任が、それまでの保健省(MOH)から農業農村開発省(MARD)に移されました。

食品と飼料に関する認可に関しては、農業農村開発省(MARD)の所管となっており、2014年1月に通達(Circular)2/2014/TT-BNNPTNTが公布され(根拠法:政令108(Decree 108))、遺伝子組換え食品・飼料の認可申請と取り消しに関する規則を定めました。これを受けて、開発企業からの申請が提出されています。またMARDは、遺伝子組換え作物の野外試験の規制を担当しています。野外試験に関しては、複数地区での実施が義務付けられています。トウモロコシ、ワタ、ダイズの野外試験が認可されました。

組換え作物の商業化に関しては、天然資源環境省(MONRE)のもとで組織されているバイオセイフティ委員会の審査に基づいています。審査に関わる規則は、同省の通達(Circular)8/2013TT-BTNMTに基づいています。この規則の下で、バイオセイフティ証明書が発行されることになり、規則の整備に合わせて、開発企業からの申請もなされました。なお、本通達は、2013年5月に公布され、同年7月に施行されました。

組換え作物を商業化する際には、当該の組換え作物の品種が、農業農村開発省(MARD)による品種登録が既になされているかどうかがポイントになります。品種登録がなされていない場合には、新しい品種としての登録上の試験が追加されることになります。

また遺伝子組換え生物に関わる研究開発に関しては、科学技術省(MOST)が担当しています。

表示

?表示に関しては、農業農村開発省および科学技術省の両省による政令が現在検討されているようです。表示に関しては、食品安全法とバイオセイフティ令との間で、法令間の整合性も含めて検討がなされています。なお、表示の内容に関しては、義務表示(混入許容水準は5%)が検討されています。

世界各国の法制度

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