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シンジェンタ社 ゴールデンライスの新系統を供与 世界食糧データ&国際コメ年を記念

シンジェンタ社は10月14日、新しいゴールデンライスの種子及び系統をゴールデンライス人道委員会(Golden Rice Humanitarian Board)に供与すると発表しました。これは、最初のゴールデンライスの野外栽培試験と、9月に米国における収穫が成功裡に終わったことをうけたものです。また、10月16日の世界食糧デー(*1)と、今年の国際コメ年(*2)を記念して行われました。

ゴールデンライスは、遺伝子組み換え技術によって開発されたビタミンA前駆体のベータカロテンを豊富に含むイネです。開発途上国では、ビタミンA不足による失明や貧血が深刻な問題となっています。そこで、ビタミンA不足を解消するひとつの手段として、現在、開発企業や科学者が協力して開発に取り組んでいます。開発途上国において、人道的な目的では無料で利用できるように、このゴールデンライスの特許は、開発にあたった複数の企業から無償で国際機関に提供されています。

さらに、ゴールデンライスを必要とする開発途上国の人々に、安全に、無償で供与できるよう支援するために設立された組織がゴールデンライス人道委員会です。この委員会は複数の政府および民間団

今回の供与は人道的な目的であり、諸地域及び発展途上国の食糧増産のために、イネ育種の基礎を提供することを意図としています。今回供与されるものには、高いβカロテンの含有量を持つゴールデンライス、新しい品種の最初の野外栽培試験の科学的結果、関連技術、権利及び研究などが含まれています。

詳細はシンジェンタホームページ
http://www.syngenta.com/en/media/article.aspx?article_id=449

(*1)世界食糧デー:世界の人々に広く食糧の重要性を認識してもらい、飢餓、栄養不良、貧困を克服するために、FAOでは10月16日を「世界食糧デー」と定めています。1981年から毎年10月16日には、国際的な協力を推進する目的で、食糧問題に関する催しなどが開催されています。
(*2)国際コメ年:世界の半数以上の人々の主食であるコメの重要性を改めて認識し、またその意識を世界の多くの方に伝えることを目的として、国際連合では2004年を「国際コメ年」と定めました。世界各国で様々な活動が行われています。

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