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青いバラがついに誕生!遺伝子組み換え技術が不可能を可能に
サントリー株式会社は、世界で初めて遺伝子組み換え技術を用いた青いバラの開発に成功しました。
赤・白・ピンク・黄色など様々な色のバラがあり、現在その品種は2万5千種以上もありますが、青いバラはありません。青いバラは不可能の代名詞ともいわれ、多くの育種家が青いバラを作るために長年世界中のバラを交配して品種改良を重ねてきましたが、そもそもバラの花弁では、青色色素”デルフィニジン”を作るために必要な酵素の遺伝子が機能していないため、なかなか青いバラを作ることができませんでした。
そこでサントリーは、この点に注目して1990年からバイオテクノロジーを用いた「青いバラ」の開発に着手し、研究を続けてきました。そしてこの度、パンジーからデルフィニジンを作るために必要な酵素の遺伝子を取り出して、バラに組み込むことによって、今までにはない青さのバラを作ることに成功しました。今回発表された青いバラは、花びらに含まれる色素のほぼ100%を青色色素が占めているということです。
今後の商品化については、国による承認を受け、販売体制が整い次第、検討していく予定としています。なお、同社は1995年には遺伝子組み換え技術によって青色のカーネーションの開発に成功し、現在日本でも販売を行っています。
サントリー株式会社ホームページ
http://www.suntory.co.jp/news/2004/8826.html