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経済社会学研究会議の調査結果、生産者は遺伝子組み換え作物に好意的
英国の研究助成機関のひとつである経済社会学研究会議(ESRC)が出資して行われた調査で、生産者は遺伝子組み換え作物を好意的にみているとの結果が得られました。
Andy Lane教授らの研究チームでは、大規模生産者を主な対象とし、遺伝子組み換え作物をどのようにみているかを調査しました。消費者、政府、食品業界の見解はこれまでにも調査されていますが、今回の調査は、生産者の姿勢を初めて適切に検討したものであるとされています。
調査の結果、遺伝子組み換え作物に関与している生産者もそうでない生産者も、遺伝子組み換え作物を「従来の育種技術の延長上にあるもの」ととらえ、「メリットが評価できる革新的技術」であると考えていることがわかりました。また、生産者の関心は遺伝子組み換え作物の実際のメリットにあり、どれくらい生産性を向上させることができるのかという点にありました。
この結果に対し、Andy教授は「生産者は高品質の作物を低コストで生産するだけでなく、環境にやさしい農業を望んでいる」として、この二つを同時に実現できる遺伝子組み換え作物は生産者にとって魅力的であると述べています。
また、生産者は遺伝子組み換えのような新しい技術に関する情報を主に非公式な情報源から得ていることがわかりました。農業サービスの公的資金が削減された影響で、生産者が適切なアドバイスを得ることは難しく、高価になったと指摘しています。生産者は「農業政策担当者とのコミュニケーションの不足」や「科学的研究が身近でない」などの不満を感じていることも明らかになりました。
詳細は下記のアドレスをご参照下さい
ESRC経済社会学研究会議ホームページ