「バイテク・コメの世界的な価値」、アフリカ・ライス・センターの研究者らが総説を発表

アフリカ・ライス・センターのコメ研究者（Matty Demontら）は、バイテク・コメが農業や消費者にもたらすベネフィットについて論じた総説を発表しています。

トウモロコシやダイスなどの主要作物では、多くの遺伝子組み換え品種が商業栽培されているものの、コメの遺伝子組み換え品種は、殆ど商業化されていません。著者らは、貧困や飢餓、栄養不足の緩和にとってもコメは重要な役割を担うとし、遺伝子組み換えコメが、農業や消費者にもたらす潜在的なベネフィットについて、それらの根拠を考察しています。

著者らによれば、GMコメがもたらす価値は、世界で毎年、640億米ドルに達すると推定され、将来的に、より多くのGM品種が実用化されれば、その価値はさらに増大するとしています。