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米国農務省(USDA) 2011年国内農作物作付け状況を発表 遺伝子組み換え品種は堅調に推移

 米国農務省は2011年6月30日、今年度の米国における農作物作付け状況の発表を公表しました。2010年の作付面積に比べてトウモロコシは5%増加の9,230万エーカー、大豆は3%減の7,250万エーカー、ワタは25%増加の1,370万エーカーと予測されています。(1エーカーは0.404 ヘクタール)

 このうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、トウモロコシにおいては害虫抵抗性の品種が昨年と同じ16%、除草剤耐性も昨年と同じ23%、二つの性質の掛け合わせ品種(スタック)が昨年より2%増加して49%となっています。トウモロコシ全体をみると昨年と同じく86%が遺伝子組み換え品種です。
 また、ワタの遺伝子組み換え品種が占める割合は、害虫抵抗性の品種が昨年よりも2%増加して16%、除草剤耐性は昨年よりも5%減の15%、二つの性質の掛け合わせ品種(スタック)が昨年と同じく58%となっています。ワタ全体を見ると、昨年よりも3%減の90%が遺伝子組み換え品種です。
 ダイズは、除草剤耐性の品種が昨年よりも1%増の94%、ダイズの遺伝子組み換え品種は除草剤耐性だけなので、合計も1%増の94%が遺伝子組み換え品種です。

 トウモロコシ、ワタ、ダイズとも、遺伝子組み換え品種が占める割合は9割前後となっており、遺伝子組み換え農作物のニーズは堅調に推移しています。トウモロコシ、ワタについてはスタック品種の占める割合が半数近くとなっています。

詳細はUSDA-NASSレポートをご参照ください。
http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1000

米国における3年間の遺伝子組み換え品種の割合

(占有率%)

トウモロコシ 害虫抵抗性 除草剤耐性
2009 2010 2011 2009 2010 2011
17 16 16 22 23 23
害虫抵抗性+除草剤耐性 合計
2009 2010 2011 2009 2010 2011
46 47 49 85 86 86
ワタ 害虫抵抗性 除草剤耐性
2009 2010 2011 2009 2010 2011
17 15 17 23 20 15
害虫抵抗性+除草剤耐性 合計
2009 2010 2011 2009 2010 2011
48 58 58 88 93 90
ダイズ 除草剤耐性 合計
2009 2010 2011 2009 2010 2011
91 93 94 91 93 94

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