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ドイツ 遺伝子組み換えBtトウモロコシの長期給餌は牛の健康と牛乳に影響を及ぼさない
ドイツの研究チームは、長期の給餌試験の結果、遺伝子組み換えBtトウモロコシの飼料は、牛の健康と牛乳に影響を及ぼさないことを確認しました。バイテク技術などの情報提供を行っているEUのGMO Compassは、英語で結果の概要を伝えています。同様の試験はこれまでも行われていますが、今回の試験はその中でも最も給餌期間が長く、また最も多くの牛を試験に用いました。試験はバイエルンにて、18頭の乳牛を2グループ用いて行われました。25ヵ月間、一方のグループはBtトウモロコシを、もう一方は従来のトウモロコシを飼料として与えました。Btトウモロコシを与えられた牛は、1日に5.3mgのBtタンパク質を摂取したことになります。試験期間中は月に1回、全ての牛の血液と牛乳を検査しました。検査の結果、両グループで牛の健康と繁殖力に違いがないことが確認されました。また、Btトウモロコシと従来のトウモロコシの飼料に栄養成分とエネルギー量の違いはありません。今回の分析精度の高さと試験に用いた牛の頭数の多さに関わらず、Btトウモロコシの成分の牛乳への移行は確認されませんでした。
GMO Compass
http://www.gmo-compass.org/eng/news/428.docu.html