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平成20年度 遺伝子組み換えイネの栽培で交雑はなし
(独)農業生物資源研究所では、平成20年6月10日より栽培を行っていた、遺伝子組み換えイネ(スギ花粉ペプチド含有イネ)について、モニタリングによる交雑調査の結果、交雑粒が見つからなかったと報告しました。
この遺伝子組み換えイネは、昨年6月に移植し、10月に稲刈り、脱穀が行われ、今年1月にワラ等の残さや地下部のすきこみが行われました。また、第1種使用規程承認組み換え作物栽培実験指針に基づき、モニタリング調査が行われました。
モニタリング調査は、ウルチ種である遺伝子組み換えイネの周辺に、モニタリング用のモチ種のイネを栽培し、モチ種にウルチ種が交雑した場合に、モチ種の玄米が白濁するキセニア現象を観察し、交雑を確認するというものです。
今回の調査では、隔離ほ場を囲むように、指標作物「モチミノリ」を植えたポットを設置して行われました。指標作物から収穫した種子20,644粒を調査した結果、キセニア現象を生じていたものは0粒で、交雑は認められませんでした。
(独)農業生物資源研究所ホームページ
http://www.nias.affrc.go.jp/gmo/rice2008_2/20090130/