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遺伝子組み換えニチニチソウで医薬品に利用可能な新たな化合物を合成

マサチューセッツ工科大学の研究チームは、遺伝子組み換えにより、ニチニチソウの生合成経路を調節することで、毒性が少なく、ガンやその他の疾病の医薬品としての利用可能性がある、新たな化合物を合成しました。

ニチニチソウは、抗ガン剤として用いられるアルカロイド化合物や、高血圧の治療薬として用いられる化合物などを合成します。その他にも、薬理活性のある様々な化合物を合成しますが、それらの毒性の強さもまた明らかになっています。

同研究チームは2年前、ニチニチソウの培養細胞に、ニチニチソウが合成しない物質を供給すると、培養細胞は新たな化合物を合成する可能性があることを発見しました。これにより、「生合成を調節する、より効率的な方法を思いついた。それは、生合成経路を設計し直すことだ。」と研究リーダーのSarah O’Connor氏は述べています。

研究チームは、アルカロイド生合成経路の初期段階に働く酵素に注目し、遺伝子を導入することで、この酵素の働きを調節し、新たな化合物を合成できるニチニチソウの培養細胞を完成させました。

この手法は、新たな化合物の合成にも有効な方法だと考えられ、今後は、さらに新たな化合物を合成し、さらに効果性のある新しい医薬品の開発につなげる予定です。

マサチューセッツ工科大学ホームページ
http://web.mit.edu/newsoffice/2009/plant-drug-0118.html

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