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農林水産技術会議 2008年10大トピックスで遺伝子組み換え関連研究を2件選定

農林水産技術会議事務局は、2008年にあげられた農林水産研究成果の中から、内容に優れ、社会的関心の高いものを10大トピックスとして選定しました。農業関係専門紙など30社が加盟する農業技術クラブと協力して選定した結果、新しい技術の開発や有用な遺伝子の発見など、遺伝子組み換えに関連する研究成果が2件選ばれました。

(独)農業生物資源研究所は、東レ株式会社、東京農工大学、群馬県蚕糸技術センター、群馬県繊維工業試験場、理化学研究所及びAmalgam有限会社との共同研究により、カイコに遺伝子組み換え技術を用いることで、蛍光色の絹糸や医療素材としての利用可能性が高い絹糸の開発に成功しました。蛍光色の絹糸は織物や特殊用途布への利用が期待され、医療素材としては人工血管や角膜培養のフィルムなどの試作を通してその有用性を高めていくことが期待されます。

奈良先端科学技術大学院大学は、世界で初めて、植物の病原体に対する免疫反応を制御するタンパク質(OsRac1)をイネで発見しました。また、このタンパク質を含むタンパク質複合体Defensomeを発見し、イネが免疫反応を起こす際にDefensomeが中心的役割を担うことをつきとめました。今後はイネいもち病や白葉枯病に対する耐病性のあるイネの育種を始めとし、病気に強い植物への開発に貢献することが期待されます。
最重点課題としては、特にバイオテクノロジーに関する教育や国民理解の促進を挙げています。

農林水産省農林水産技術会議ホームページ
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/081217.htm

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