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2007年のノーベル生理学・医学賞はノックアウトマウス開発に貢献した3氏に

2007年のノーベル生理学医学賞が10月8日に発表され、遺伝子の機能を明らかにする研究に欠かせない「ノックアウトマウス」という実験用マウスの作出に貢献した米国ユタ大学のマリオ・カッペキ教授(Mario Capecchi)、英国カーディフ大学のマーティン・エバンス教授、米国ノースカロライナ大学のオリバー・スミシーズ教授(Oliver Smithies)の3氏に贈られることになりました。

「ノックアウトマウス」とは、その名のとおり特定の遺伝子の働きを止めた(ノックアウト)したマウス。ノックアウトマウスに現れる症状や、投与した薬に対する反応の違いなどを通常のマウスと比較すれば、ノックアウトした遺伝子と病気との関係を解明したり、新薬の開発にも役立ちます。現在は世界中の研究室で、さまざまな系統のノックアウトマウスを用いた研究が進められていて、医療や栄養、運動など多岐にわたる遺伝子研究の進展に大きく貢献しています。
遺伝子をノックアウトする方法はいろいろありますが、例えば標的の遺伝子配列の途中に、DNA断片を組み入れると、正常な標的遺伝子産物を作ることができず、その遺伝子の機能を停止させることができます。最近では、特定の遺伝子をノックアウトするだけではなく、同時に新たな遺伝子を組み込んで、加えた遺伝子の機能をみるノックインマウスも作られています。

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