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質問

質問者 Hans Lombard (南アフリカ、ヨハネスブルグ)

GMOの反対派は、ヒトの細胞で試験した結果、Btトウモロコシが産生する遺伝子組み換え毒素はヒトの細胞にも有害な影響を及ぼすことが初めて明らかになった、と主張していますが、これは本当でしょうか? このような試験を行ったのは誰ですか?

回答

Btトウモロコシは人が食べても安全であり、ヒトの細胞に対して無害であることは、すでに様々な政府機関や保健機関によって明らかになっています。現在市場に流通しているBt作物は、Btトウモロコシも含め、いずれも、厳格な規制審査をクリアしています。Btは、作物の葉や花、子実を加害する特定の「標的」昆虫のみに毒性を示します。

Mezzomo博士による研究は、マウスを使って行われたものですが、Btがヒトの細胞に有害であると論じています。しかしながら、この研究結果は、種々の実験条件が不備であるため、科学界では信用できないとの判断が下っています。

Btの毒性についてのあなたの質問は、幾つかのトピックに関っていますので、分りやすくするために、若干の項目に分けてお答えしましょう。

Btの基礎知識

Btタンパク質(Bt毒素としても知られている)は、バクテリアのバチルス・チューリンゲンシスに由来するものです。この天然に存在するバクテリアは、多くの農家で、害虫防除用の殺虫剤としても使用されています。

Btには即効的な殺虫効果はありませんが、Btを食べた害虫は、数時間以内に植物への加害をストップしますので、Btが散布された(植物体の)部分は、害虫の被害から免れます。農家は、1920年代から、Bt散布を利用し作物を保護してきました。また、Btは、有機栽培で使用が認められている殺虫剤の一つでもあります。

Btの作用の仕方:4つのステップ

  • 害虫(例:コーン・ルートワーム)がBt作物を食べる。
  • 害虫の消化管(もしくは胃)から出る酵素によりBtが活性化される。
  • 活性化したBtが、消化管内の特定部位に結合することで、害虫は摂食をストップする。
  • Btが結合した部位の細胞に穴が開き、細胞が破壊されるため、最終的に害虫が死に至る。
回答者 コミュニティ・マネジャー

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