GMO Answers

質問

質問者 sirching99 (ミネソタ州、ミネアポリス)

私の住んでいる地方の農家は、自然の病害虫による被害を減らすために、2‐3年おきに輪作をしていました。最近、そのようなことは行われていないようで、農家は同じ圃場に遺伝子組み換えトウモロコシを繰り返し栽培し、おそらく緩衝帯も設けていないように思います。遺伝子組み換え種子を扱う会社は、病害虫の抵抗性などの問題が起こらないように、遺伝子組み換え種子の栽培方法や環境への配慮の仕方を、きちんと農家に伝えているのでしょうか?

回答

カリフォルニア大学デービス校、国際バイオテクノロジー・プログラムのMartina Newell-McGloughlin氏が、病害虫の低減について回答を寄せていますので、抜粋して紹介します。

「統合病害虫管理は、どのような栽培システムであれ、極めて重要です。バイオテクノロジーは、既存の栽培システムと併用することで、幅広く有効なツールになるだけではなく、様々な病気の発生や害虫発生密度の変化を見据え、急速に採用が進む可能性があります。さらに、遺伝子のスタック化や遺伝子を輪番で使用することは、病害虫による圧力を減らし、抵抗性管理をより強固にし、長持ちさせる上で、幾重もの防護策になり得る可能性があります。また、非標的昆虫へのインパクトを減らすことが出来るなど、ネガティブな効果の低減にも役立ちます。農薬による標的外生物への影響は、Bt作物よりもずっと大きいのです。」 

 

回答の全文は、こちらからご覧ください:

http://gmoanswers.com/ask/how-biodiversity-impacted-introduction-gm-crops-are-current-set-crops-being-replace-smaller-less

 

この件に関しては、Crop Science誌 (Sneller, C.H. 2003. Impact of Transgenic Genotypes and Subdivision on Diversity within Elite North American Soybean Germplasm. Crop Sci 43:409-414)にも記事が掲載されていますので参照ください。https://dl.sciencesocieties.org/publications/cs/abstracts/43/1/409

さらに質問がありましたら、こちらからお寄せください:

http://gmoanswers.com/ask-your-question.

回答者 コミュニティ・マネジャー

回答者

no image

コミュニティ・マネジャー

Community Manager

GMOAnswers.comのモデレーター

Pagetop