GMO Answers

質問

質問者 Daniel Norero (チリ、サンチアゴ)

米国の一般種子市場及びGM種子市場で、モンサント社が占める割合はどれくらいですか?また世界の市場では、どれくらいですか?反GMの活動家たちは、モンサント社が世界中でほぼすべてのGM種子を操っていると常に主張しているので、知っておくと役立つのではないかと思いました。

回答

面白いことに、商業用種子市場で種子を販売している独立した種子会社は、世界で1000社を遥かに超え、米国の農家にトウモロコシやダイズ種子を販売している種子会社だけでも、何百社もあります。

モンサント社が、商業用種子会社としては最大の会社の一つであることは事実です。しかしながら、世界市場に占める割合は、世界の種子の5%未満でしかありません。ですから、もし農家がモンサント社以外の種子を植えたいと思えば、簡単にそうすることができます。

とは言え、モンサント社は、米国における特定の種類の種子の販売では、大きな存在であることは確かです。 私たちのブランドや製品はこちらでご覧いただけます:

http://www.monsanto.com/products/pages/monsanto-product-brands.aspx. 米国に焦点を絞って言えば、以下のような事実が挙げられます。

  • モンサント社のブランドが最大の販売シェアをもつ作物は、トウモロコシとダイズ、ワタです。
  • 米国トウモロコシ種子市場(売上額)で、モンサント社の種子ブランドが占める割合は、約3分の1で、他の競合会社が、同程度もしくは上回るシェアを占めています。
  • 米国ダイズ種子市場(売上額)では、モンサント社のブランドは第二位で、約3分の1のシェアを有しています。
  • 繰り返しになりますが、モンサント社も販売している幾つかの条はん作物の一つを、農家が植えるとして、農家がモンサント社のブランドを希望しない場合、その農家は、他の種子会社から同様な種子を簡単に手に入れることができます。
  • モンサント社は、8種類の条はん作物以外にも、様々な果物や野菜を含め、幅広い種子を販売しています。ほとんどの果物や野菜は従来型の種子です。一方、モンサント社は、特定のウィルスにより耐性を示す形質をもつカボチャ(従来型品種の品揃えもある)や、特定の害虫に抵抗性を示す形質をもち、農家の殺虫剤散布を最大85%減少させるようなスイートコーンも販売しています。
  • これら他のタイプの種子では(野菜や果物、アルファルファ、キャノーラなど)、モンサント社の販売シェアは総じて著しく小さくなっています。
  • メディアの報道で、モンサント社の販売シェアが、トウモロコシやダイズ、ワタの種子で90%以上を占めると書かれた記事をご覧になった方も多いと思いますが、先に述べました「約3分の1」という数字と、「90%以上」と言う数字には、重要な違いがあります。この違いは、モンサント社がモンサントのブランド販売している種子のシェアであるか、独立した他の種子会社が販売している種子のシェアであるかの違いです。後者の種子には、独立した種子会社がモンサント社からライセンスを受けた形質が含まれているというだけで、モンサント社とのつながりは他にはありません。これらの他の種子会社は独立した会社ですから、製造や価格については其々の会社が独自に決定しており、それらの会社の売上高を、モンサントの「シェア」の一部として扱うべきではありません。

歴史的に、GM形質を含むトウモロコシやダイズ、ワタの種子には、極めて高い割合で(通常90%以上)、モンサント社の形質が一つあるいはそれ以上含まれていました。これは、主にモンサント社が初期の革新をリードし、商業的に重要な形質を数多く提供する最初の企業であったからです。しかしながら、産業が成熟するにともない、他の企業も開発を進めたり、新たなGM形質の提供をしはじめたりしています。今後もモンサント社が高いシェアを維持していけるか否かは、私たちの製品が、競合他社の形質と比べ、より良い性能を有し、より優れた価値を提供できるかにかかっています。

回答者 サラ・ミラー

回答者

サラ・ミラー

Sara Miller,

モンサント社、 広報部門、シニア・コミュニケーション・マネジャー

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