GMO Answers 回答者

バートロマス教授は、毒物学者として、30年以上にわたり、農薬、動物用及び工業用薬品、補完医療薬品、そして遺伝子工学製品などの幅広い化学規制分野に携わってきました。2008年6月までは、オーストラリア保険省薬品・医薬品行政局（TGA）の処方薬部門で主任毒物学者を務め、前臨床評価の役割を担うとともに、オーストラリア・ナノテクノロジー国家戦略にTGAの代表として関わりました。その後、バートロマス教授は、オーストラリア・ニュージーランド食品安全基準庁（FSANZ）のリスク評価部門において、ゼネラルマネージャーを務めました。

バートロマス教授は、教育の道に専念するため、2012年にFSANZを退任し、現在は、クィーンズランド州立大学医学部の学外教授として、また、キャンベラ大学の毒物学・薬学の学外教授として、教壇に立っています。また、ロイヤルメルボルン工科大学（RMIT）の健康科学部諮問委員会の委員、さらに科学ジャーナル「Food and Chemical Toxicology」の国際編集委員会の委員としても活躍しており、以前には国際生命科学研究機構（ILSI）国際食品バイオテクノロジー委員会（IFBiC）の運営グループメンバーでもありました。バートロマス博士は、2009年6月に開催された「WHO/FAO、食品・農業分野でのナノテクノロジーの応用に関する合同専門家会議：潜在的な食品安全の影響」において議長を務めました。