GMO Answers 回答者
エリザベス・ベイツ
Dr. Elizabeth Bates
バイエル社、種子・形質安全部門、部門長
エリザベス・ベイツ博士は、遺伝子構造と発現制御に極めて深い関心を抱いています。ベイツ博士は、ハリー・ギルバート(Harry Gilbert)教授の研究室において、博士課程の研究に取り組みました。その間、食物や農業分野の異なるバクテリア種間における遺伝子転移並びに遺伝子発現に関する初期の研究をいくつか行いました。グルノーブル欧州分子生物学研究所(EMBL Grenoble)、そしてクロード・ベルナール・リヨン大学(the University Claude Bernard, Lyon)において、分子生物学および遺伝子発現に関する学術研究を6年間行いました。この研究期間の後、製薬産業にて8年間にわたり、免疫およびアレルギー反応の分野において、新たな薬剤標的となり得るヒトの遺伝子およびタンパク質の研究を行いました。
ベイツ博士は、現在籍を置くバイエルで、遺伝子組み換え農作物の特長的性質を解明する様々な研究チームを率いています。これらの研究チームは、遺伝子組み換え農産物と従来の非組換え農作物とを比較し、作物登録取得のためのデータや報告書を規制当局に提出しています。
ベイツ博士はこれまでに、新たな遺伝子の発見や、遺伝子発現、遺伝子の機能について、多数の学術論文を発表し、特許申請を行ってきました。
彼女は、イギリスのニューキャッスル・アポン・タイン大学にて、遺伝学を専攻し理学士を、農業生化学の分野で博士号を取得しています。