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Seralini氏らの試験の結論はデータによる裏付けがないとEFSAが最終結論

先月のバイテクニュースでも紹介したとおり、フランスCaen大学教授・Seralini(セラリーニ)氏ら研究グループが、2012年9月19日付のFood and Chemical Toxicology誌電子版に発表した論文「Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize(ラウンドアップ除草剤並びにラウンドアップ耐性遺伝子組み換えトウモロコシの長期毒性)」については、世界各国から様々な批判や疑問の声があがっています。

この論文に対し、欧州食品安全機関(EFSA)は、10月4日に最初の検討文書を発表し、論文の問題点を指摘した上で、Seralini氏らに対して追加情報の提供を呼びかけましたが、氏らからの提供はありませんでした。

一方、Seralini氏らは、11月9日に、氏らの論文に対する世界各国からの疑念に応える形で、文書を発表したため、欧州食品安全機関(EFSA)は、この発表文書を詳細に検討しました。その結果、「関連性のある情報はごく一部に過ぎず、EFSAが当初の声明で示した様々な疑問点のほとんどに対し回答とはなっていない」と結論付けています。

欧州食品安全機関(EFSA)は、11月28日、この論文に対する最終評価を発表し、論文に示された試験設計や報告、試験結果の分析には明らかに不備があり、最初の検討文書で発表された通り、Seralini氏らの導いた結論はデータによる裏付けがないと断じました。

【欧州食品安全機関 11月28日 プレスリリース(英語)】
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/121128.htm

【同プレスリリース訳文】
論文タイトル:Deciphering and Prediction of Transcriptome Dynamics under Fluctuating Field Conditions
/dl/news/20121217/EFSA_Press_Release_121128.pdf

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