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欧州バイオ産業協会 一般市民向けポケットガイドを作成

 欧州バイオ産業協会(EuropaBio)はこのほど、遺伝子組み換え作物(GM)と政策についてまとめた一般市民向けのポケットガイド「Pocket Guide to GM crops and policies」を作成しました。

 この冊子は、遺伝子組み換え作物の現状、ヨーロッパにおける法規制、国際的な取り組み、よくある質問等、68ページで構成されています。内容は、写真やインタビュー記事などが盛りだくさんで、ヴィジュアルデータが豊富に用いられており、読みやすい仕上がりとなっています。ヨーロッパにおける遺伝子組み換え作物のリスクコミュニケーションツールとして、活用されています。同連合のウェブサイトより、誰でもダウンロードできます。

 目次は以下のとおりです。
(1)はじめに
(2)遺伝子組み換え作物の実際
(3)ヨーロッパにおける遺伝子組み換え食品と遺伝子組み換え飼料
(4)国際的な挑戦―遺伝子組み換え作物はどのような恩恵をもたらすか―
(5)よくある質問―遺伝子組み換え作物をめぐる議論―
(6)原則
(7)索引

 ヨーロッパにおける遺伝子組み換え作物の栽培は、2010年で8カ国、合計91,438ヘクタールが栽培されています。その内訳を紹介するとともに、実際にポルトガルなど数カ国の農家にインタビューを行い、競争力を高めて持続的な農業を可能にするために、遺伝子組み換え作物を栽培している様子を伝えています。また、世界的には今後人口が増え、水の問題や耕作地が減る中で、遺伝子組み換え作物がどのように貢献できるのか、2050年までの将来図も見据えて説明されています。さらに、よくある質問コーナーでは、特許の問題、健康や環境にとって安全か、バイテク企業と農家の利益についてなど、ヨーロッパで議論となっている問題にまで踏み込んで回答を行っています。

 欧州バイオ産業協会は、欧州のバイオテクノロジー業界を代表する団体で1996 年に設立されて以来、バイオテクノロジーに関する情報提供などを行っています。

http://www.europabio.org/positions/GBE/pocket_guide_GMcrops_policy.pdf

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