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NCFAP 米国における遺伝子組み換え作物の栽培面積の拡大を報告

2008年2月、米国の民間研究機関である全国食糧農業政策センター(NCFAP)は、米国での遺伝子組み換え農作物の作付面積は年々増加していることや、農作業にかかるコストの削減、環境的メリットが継続してもたらされていることを報告しました。

NCFAPでは毎年、遺伝子組み換え農作物の栽培効果に関する研究を行っており、今回は2006年に米国で作付けされた遺伝子組み換えトウモロコシ、大豆、ワタ、パパイヤ、ナタネ、スクワッシュ(カボチャ)、アルファルファ、スイートコーンの8作物、13品種を対象に調査を行われました。

調査結果では、2006年の米国における遺伝子組み換え農作物の栽培面積は、約6,240万ヘクタールで、約12.7%増加しました。また、ウィルス耐性を除くほぼすべての品種において農薬使用量が減少、約5万トンを削減しました。2001年の調査以来、栽培面積の拡大と農薬使用量の削減が続いており、農作業のコストの削減や環境的なメリットから、生産者が栽培を選択、継続していると推測されます。

まとめでは、今後、遺伝子組み換えによる複数の形質を併せ持つ品種の利用や、食をめぐる課題に貢献する品種によって、生産者と消費者の両方に利益が得られると期待できる、と述べられています。

NCFAPホームページ
http://www.ncfap.org/

‘A 2007 Update of Impacts on US Agriculture of Biotechnology-Derived Crops Planted in 2006’
http://www.ncfap.org/documents/2007biotech_report/Quantification_of_the_Impacts_on_US_Agriculture_of_
Biotechnology_Executive_Summary.pdf

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