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2007年、遺伝組み換えトウモロコシの作付面積が大幅に増加
米国農務省(USDA)の農業統計部(NASS)では毎年、米国全体の農作物作付調査を行っています。6月30日に発表された2007年の調査結果によると、米国で栽培されているトウモロコシの作付面積は昨年(2006年)に比べ大幅に増加しました。一方、大豆とワタの総作付面積は減少したものの、遺伝子組み換え品種の割合は増加しました。
トウモロコシの作付面積は、米国全体で昨年に比べ19%増加し、約3,760ヘクタール(9,290万エーカー)でした。そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、昨年の61%から12%上昇して73%となり、組み換え作物の中では最も大きく増加しました。特に、害虫抵抗性と除草剤耐性の両方を併せ持った掛け合わせ(スタック)品種は、昨年の約2倍近くの顕著な伸びを見せました。
大豆の作付面積は、米国全体では約2,594万ヘクタール(6,410万エーカ)でした。そのうち、除草剤耐性を持つ遺伝子組み換え品種の割合は昨年より2%の上昇し91%を占めています。
ワタの作付面積は、米国全体では総約449万ヘクタール(1,110万エーカー)でした。そのうち、遺伝子組み換え品種の割合は昨年より4%上昇し87%を占めています。品種別にみるとスタック品種の割合は42%、除草剤耐性の品種が28%、害虫抵抗性の品種は17%となり、いずれも上昇傾向でした。
NASSによる遺伝子組み換え農作物の作付割合の調査は毎年実施されていますが、2000年以来順調に増え続けていて、米国では遺伝子組み換え作物が生産者に選ばれていることを物語っています。
USDA/NASSホームページ
http://usda.mannlib.cornell.edu/usda/current/Acre/Acre-06-29-2007.pdf