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STAFF 遺伝子組み換え技術についての意識調査報告書を公表
平成18年3月、社団法人農林水産先端技術産業振興センター(STAFF)が「遺伝子組み換え技術・農作物・食品についての意識調査報告書」を公表しました。
この調査は、平成17年11月4日・5日に東京で行われた農林水産祭“実りのフェスティバル”の来場者のうち500名を対象に、面接法で実施されました。「食品としての安全性」「社会的な問題」「環境への影響」の3つの因子に分けて分析を行った結果、ある1つの因子のリスク認知が高まると、他の2つについても連動してリスク認知が高まる傾向があることが報告されました。
また、日頃得ている遺伝子組み換えに関する情報について、肯定的な内容と否定的な内容とどちらが多いかをたずねたところ、43%の人が「否定的な内容」または「やや否定的な内容」が多いと回答しました。情報収集源として多かったのは「テレビ」「新聞」がともに63%で、次いで「食品売り場」25%、「一般雑誌」「インターネット」15%でした。メディア情報や、さらに食品表示などを通じて、否定的な情報を受けているということをうかがわせる結果となりました。
なお、「遺伝子組み換え技術は農業・食品分野にとって役立つ技術だとおもいますか?」という質問に50%の人が「役立つ」「やや役立つ」と回答しました。その理由としては「農作物が作りやすくなる(54%)」、「砂漠などの不適環境でも作物が作れる(43%)」、「開発途上国の食糧問題が解決できる(43%)」など、将来的な有用性へ期待する支持が多く挙げられました。
社団法人 農林水産先端技術産業振興センター(STAFF)
遺伝子組み換え技術・農作物・食品についての意識調査報告書
http://web.staff.or.jp/data/ivent/200603/20-2006032211531309821.pdf