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第6回高校生科学教育大賞 最優秀賞 京都府立桂高等学校の授賞式を行いました
バイテク情報普及会は、2022年8月1日、第6回高校生科学教育大賞で最優秀賞に選ばれた京都府立桂高等学校(京都市)の授賞式を同校にて執り行いました。学校からは担当教員の清水毅夫先生と3名の生徒に参加いただき、バイテク情報普及会事務局長の熊谷善敏より表彰状、楯、目録を授与しました。
バイテク情報普及会は、高校生及び高等専門学校の皆様に「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的とした教育支援活動を行っております。その一環として、「高校生科学教育大賞」を2017年に設立し、高校生及び高等専門学校の皆様から支援対象の科学活動を公募しております。第6回となる本年は、全国から13件の応募をいただきました。
その中で京都府立桂高等学校が応募した活動計画「懸崖菊(けんがいぎく)優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成」が選考会において最優秀賞に選ばれ、当活動の支援金として100万円がバイテク情報普及会より支給されることになりました。
「懸崖菊(けんがいぎく)」(写真右)は、菊を盆栽仕立てにして、幹や茎を崖のように垂れさせて作る菊のことです。京都府向日市の特産品である懸崖菊は大正時代から栽培され、1970年代には向日市内に数十軒以上の生産者がいましたが、いまでは1軒だけとなってしまいました。
同校が計画しているバイオテクノロジー技術による菊の新品種育成は、京の伝統的な栽培技術を継承して地域の特産品を復活させようとする優れた着想で、地域への貢献度が非常に高いことが評価されました。今後、生産農家と連携してウイルスに強い苗の作出や新品種の育種を行い、懸崖菊生産農家の増加を目指します。すでに理化学研究所や京都府立大学とも連携し、新品種育成のための重イオンビーム照射の段取りをつけているなど、計画が実現的である点も高く評価されました。
(活動計画概要PDF)
京都府立桂高等学校 キク班の皆さんの受賞コメント
私たちの研究内容を最優秀賞に選んでいただき、最初に聞いたときは半信半疑でしたが、授賞式を終えて実感がわき、とても嬉しい気持ちです。最優秀賞に選ばれたことに自信を持って、キク班一同、一層頑張って研究活動を継続していきます。
2022年7月7日プレスリリース:
バイテク情報普及会 第6回高校生科学教育大賞 授賞校決定のお知らせ
https://cbijapan.com/news/4719/
高校生科学教育大賞のページ
https://cbijapan.com/education/
京都府立桂高等学校のウェブサイト
http://www.kyoto-be.ne.jp/katsura-hs/mt/