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ケニアで10年間禁止されていた遺伝子組み換え作物の栽培・輸入が解除
2022年10月3日、ケニアの新大統領ウィリアム・ルート大統領は、遺伝子組み換え作物の栽培と輸入を過去10年間禁止していた同国の法律を事実上廃止すると発表しました(*1、*2)。発表によれば、この決定は同国で継続する干ばつによる問題と食料安全保障の強化のための取り組みの一環とのことです。
なお現地メディアによると、2012年に禁止令が出された背景には、遺伝子組み換え飼料のマウスへの発がん性を主張したジル-エリック セラリーニ氏による報告があったとのことですが(*2)、この報告はその後ヨーロッパで行われた3つの研究によって否定されています(*2、*3)。
また、ビジネス・インサイダー・アフリカは、ウィリアム・ルート大統領は遺伝子組み換え作物の栽培と輸入の承認に引き続き、同国の農業分野の強化のため、バイオテクノロジー食品の生産に対する補助金として高額な予算の計上を承認したと述べています(*4)。
詳細は下記のニュースサイト等のページをご覧ください。
*1)Kenya ‘effectively’ lifts ban on genetically modified crops
https://apnews.com/article/technology-science-droughts-genetics-kenya-ced6a38a8270b57835da62292604ae81
*2)Gov’t Lifts Ban On Importation, Planting Of GMO Crops
https://www.citizen.digital/news/govt-lifts-ban-on-importation-planting-of-gmo-crops-n306736
*3)バイテク情報普及会
遺伝子組み換えの作物の安全性を再確認した欧州のプロジェクト
(ジル-エリック セラリーニ氏の研究の検証は下記URLページ中ほど)
https://cbijapan.com/about_safety/misconception_safety/
*4)President Ruto has authorized billions for investment in biotech foods
https://africa.businessinsider.com/local/markets/president-ruto-has-authorized-billions-for-kenya-to-invest-in-biotech-foods/kkshr51