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第7回高校生科学教育大賞 最優秀賞 山形県立置賜農業高等学校の授賞式を行いました
掲載日:2023年9月22日
バイテク情報普及会は、2023年8月4日、第7回高校生科学教育大賞で最優秀賞に選ばれた山形県立置賜農業高等学校(山形県東置賜郡川西町)の授賞式を同校にて執り行いました。学校からは担当教員の遠藤忠樹先生と園芸福祉科の生徒に参加いただき、バイテク情報普及会事務局長の熊谷善敏より表彰状、楯、目録を授与しました。
バイテク情報普及会は、高校生及び高等専門学校の皆様に「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的とした教育支援活動を行っております。その一環として、「高校生科学教育大賞」を2017年に設立し、高校生及び高等専門学校の皆様から支援対象の科学活動を公募しております。第7回となる本年は、全国から11件の応募をいただきました。
その中で山形県立置賜農業高等学校による活動計画「遺伝子組換えによる持続可能なウイルス、ウイロイドフリーおよび青色ダリア作出の研究(活動計画概要PDF)」が選考会において最優秀賞に選ばれ、当活動の支援金として100万円がバイテク情報普及会より支給されることになりました。
同高校がある山形県川西町はダリアの切り花生産発祥の地で、「山形おきたまダリア」のブランドで日本有数のダリア生産地となっていますが、近年ではウイルス病などにより市場評価の高かった優良品種の品質と収量の低下、また貴重な在来品種が失われるなどの深刻な状況に農家は強い危機感を持っています。
同高校はすでに農家の協力を得て茎頂培養によりウイルスおよびウイロイドフリー苗の作出に成功していますが、今回受賞した研究は次のステップとして「遺伝子組換え技術でウイルス病にも強く、収量も高く、市場性の高い新品種を育成する」というものです。農家の力になり地域の振興につなげるという目的が明確で、大学や試験研究機関から専門的な指導を受けながら生徒が主体的に取り組む姿勢や遺伝子組換え技術の社会的受容を推進する情報発信においてもYouTube、実験教室、バイオサミットなど複数の手段を計画しているなど、高校生の科学教育として幅広く充実している点が高く評価されました。
表彰式ではこの研究に興味を持ち一緒に活動を行っている米沢興譲館高等学校の生徒3名と同校の山口先生も同席いただき、生徒らによる研究発表や意見交換が行われるなど、とても充実した表彰式になりました。
受賞した生徒の皆さん、ダリアの優良品種作出に向けて頑張ってください!
山形県立置賜農業高等学校のyoutubeチャンネルで表彰式の様子が動画でご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pOfwYvgN1sw