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第8回高校生科学教育大賞 最優秀賞 京都府立桂高等学校の授賞式を行いました

バイテク情報普及会は、2024年8月9日、第8回高校生科学教育大賞で最優秀賞に選ばれた京都府立桂高等学校(京都市)の授賞式を同校にて執り行いました。学校からは校長の柏木佳久先生、担当教員の清水毅夫先生と宮脇潤先生、TAFS第2研究群の3名の生徒に参加いただき、バイテク情報普及会事務局長の熊谷善敏より表彰状、楯、目録を授与しました。

左から、バイテク情報普及会 熊谷事務局長、TAFS第2研究群の3名の生徒さん、校長の柏木佳久先生

バイテク情報普及会は、高校生及び高等専門学校の皆様に「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的とした教育支援活動を行っております。その一環として、「高校生科学教育大賞」を2017年に設立し、高校生及び高等専門学校の皆様から支援対象の科学活動を公募しております。第8回となる本年は、全国から17件の応募をいただきました。

その中で京都府立桂高等学校が応募した活動計画「原種『フジバカマ』の茎頂培養によるウイルス除去と養液栽培システムの構築」が選考会において最優秀賞に選ばれ、当活動の支援金として80万円がバイテク情報普及会より支給されることになりました。同校は2022年に続き、2回目の最優秀賞授賞となりました!

フジバカマ(写真右)は、秋の七草のひとつで、古来より人々に親しまれ文化的価値が高い植物です。しかしながら現在は、京都府レッドリストに絶滅寸前種として掲載されています。今回の授賞に至った当研究はフジバカマの原種を地域団体と協力しながら守り継ぎ、生物多様性や地域社会に貢献しようとするものです。ウイルスを除去した株を作出するだけではなく、一般市民が住宅街でも簡単に栽培できるようなシステム構築に取り組むなど、ユニークで地域への普及活動も考案されている点が高く評価されました。(活動計画概要PDF

授賞式のあとには、フジバカマの保全及び育成の活動を行っている地域団体「源氏藤袴会」との協同で、フジバカマの培養体験会が行われました。地域の小中学生から大人の方まで広い世代を対象としたイベントで、当研究の活動内容やフジバカマについて知っていただく素晴らしい機会となっていました。また、源氏藤袴会の代表の方々から「この研究に大きな期待を寄せている」とのお話を伺い、私どもバイテク情報普及会が地域に貢献できる活動をサポートできることの喜びを感じた一日となりました。

受賞した生徒の皆さん、研究成果と今後のサイエンスコミュニケーションに期待しています!
研究や活動の様子は、同校のウェブサイトでもご覧になれます。

京都府立桂高等学校 TAFS第2研究群
https://www.kyoto-be.ne.jp/katsura-hs/mt/department/tafs/cat2/

源氏藤袴会
https://kyotofujibakama.com/

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