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コーデックス(CODEX)総会 遺伝子組み換え食品の国際規格を採択

第26回CODEX総会(CAC)が6月30日から7月7日までローマにて開催され、遺伝子組み換え食品に関する国際規格が採択されました。

CODEX委員会は、1962年にFAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)によって合同で設立された国際政府間組織です。一般原則部会や食品表示部会、分析・サンプリング部会、生鮮果実・野菜部会、魚類・水産製品部会など、テーマごとに部会が設置されていて、多くの国が参加して、様々な国際食品規格の策定を行っています。
遺伝子組み換え食品についても国際的な基準を作るために、1999年の総会においてバイオテクノロジー応用食品特別部会(CTFBT)が設置され、日本が議長国となりました。
CTFBTは、4年間にわたる検討の結果「モダンバイオテクノロジー応用食品のリスク分析に関する原則」、「組換えDNA植物由来食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」、「組換えDNA微生物利用食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」、その他アレルギー誘発性評価に関する添付資料などをとりまとめました。そして、最終報告書が今総会に提出され、このたび採択されました。今後、このガイドラインは国際食品規格として、CODEXに加盟する各国におけるリスク評価や管理方法などの基準となります。

また、議長と副議長選挙が行われ、副議長に日本人としては初めて吉倉廣氏が選出されました。吉倉氏は国立感染症研究所所長、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会長で、CTFBTでは4年間議長を務めました。
なお、議長には、スウェーデンのスチュワート・スロラック氏(現コーデックス委員会副議長)、3名からなる副議長は吉倉氏の他に、タンザニア国のクロード・モサ氏、カナダ国のポール・マイヤー氏が選出されました。任期は、次回総会終了時までの2年間の予定です。

詳細は、CODEXホームページ
http://www.codexalimentarius.net/session_26.stm

FAOホームページ
http://www.fao.org/english/newsroom/news/2003/20363-en.html

厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/07/h0704-2.html

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