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遺伝子組み換えイネの花粉は敷地外に飛散せず

(独)農業・食品産業技術総合研究機構の作物研究所では、平成22年度に高トリプトファン含量イネの隔離圃場栽培実験を行っていました。その中で、研究所の敷地外への「花粉モニタリング試験」を行い、その結果が公表されました。

モニタリングでは、モチ品種(モチミノリ)を指定の場所に栽培し、その品種にウルチ米(高トリプトファン含量イネ)が受粉すると、モチ品種の種子がウルチ米になり外見で見分けられるという性質を利用しました。

研究所とその境界の近く4ヶ所にモチ品種を植え、それぞれ2万粒の種子を調べたところ、全てモチ米(表1)で、研究所敷地外に高トリプトファン含量イネの花粉が飛散していないことが確認されたと発表しています。

表1「モチミノリ」に実った種子の調査結果

A地点 B地点 C地点 D地点
モチ種子数 20,728 19,900 20,203 21,671
ウルチ種子数 0 0 0 0

敷地図などの詳細について
(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所ホームページ
http://nics.naro.affrc.go.jp/gm/h22/kafunmonitoring.html

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