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2010年農林水産研究成果10大トピックス イネ収量増加遺伝子の発見(名古屋大学)ほか、遺伝子研究が複数

農林水産技術会議事務局は毎年、農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社加盟)の協力により、1年間に新聞記事となった民間、大学、研究機関等の研究成果のうち、社会的関心が高く内容の優れた成果10課題を選定し、10大トピックスとして発表しています。
今年も12月16日に発表があり、遺伝子研究の分野で複数の課題が選ばれました。
バイテク情報普及会のニュースで取り上げた名古屋大学による「イネ収量増加遺伝子の発見」が、栄養失調や食糧危機等の深刻化が懸念されている中、今回の発見によってイネの収量を飛躍的に上昇させ貢献できる可能性が示され、また、同じイネ科の主要穀物である小麦、トウモロコシの収量増加にも寄与できると大きく評価され、10大トピックスの2つ目として取り上げられました。
そのほか遺伝子関連の研究として、農業生物資源研究所による「「コシヒカリ」の全ゲノム塩基配列解読「コシヒカリの全ゲノム塩基配列解読の成功とゲノムの起源を明らかにした研究」が選ばれ、優れたイネ品種を効率よく開発するための重要な基盤研究として評価されています。
また、理化学研究所など日米の国際研究チーム共同による「主要マメ科作物ダイズのゲノム解析に貢献」も選出されています。この研究では、ダイズゲノムの約85%を解読、約4万6000種の遺伝子を発見したことで、収量性、耐病性だけでなく、タンパク質や油脂、イソフラボンなどの有用成分や、加工品質に関わる遺伝子の解明へつながると評価されました。

農林水産省ホームページ
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/101216.htm

バイテク情報普及会 ニュース「イネの収量増加遺伝子の発見」関連
/information/news/detail?key=201000000094

バイテク情報普及会 ニュース「コシヒカリのゲノム解析」関連
/information/news/detail?key=201000000095

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