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欧州のバイテク団体、遺伝子組み換え作物の新WEBサイトを立ち上げ

欧州のバイテク企業団体「ヨーロッパ・バイオ」は、1月22日、新たなWEBサイト「Growing Voices」を立ち上げたことを発表しています。以下にその発表の内容を紹介いたします。

(2014年1月22日、ブリュッセル)
遺伝子組み換え作物を開発する企業は、欧州の市民との対話を深化させています。農業バイオテクノロジーにまつわる事実や、これらの技術がもたらすベネフィットについて知りたいという要望は高まっており、開発企業はこれらの要望に速やかに応えることが出来るよう取り組んでいます。

新たに立ち上げられたWEBサイト「Growing Voices」は、複数の言語で提供され、欧州各国の人々が農業バイオテクノロジー産業をより身近に感じられるよう、また遺伝子組み換え作物の活用に向け、EU(欧州共同体)に見直しを求める声が高まっている現状をより良く知っていただけるよう、作られています。

ヨーロッパ・バイオの事務局長、ナタリー・モール氏は、次のように述べています。『私たちバイオテクノロジー産業は、欧州市民から寄せられる懸念に耳を傾け、オープンな形での対話を進めることが大切だと考えています。農業バイオテクノロジーが世界の農家や社会全体に、どのようなベネフィットをもたらしているのかについて広く知ってもらうためには、私たちの業界は、もっと努力すべきだと思っています。私たちは、新たなWEBサイト「Growing Voices」が、欧州の人々との直接対話に向けた第一歩になればと願っています。このサイトには、様々な形で農業バイオテクノロジーにかかわる幅広いステークホルダーの皆さんからの情報が含まれており、メッセージを共有することもできます。』

また、『つまり、バイテク作物やオーガニック作物、従来型の作物について、あらゆる農業形態の共存について、農業バイオテクノロジーが革新的な農業育種技術の延長線上にある技術である理由について、そして、誰もが自由に選択する権利を持つ必要があるのは何故か、などがこのサイトで分かります。』とナタリー・モール氏は語っています。

このWEBサイトには、動画も含まれており、欧州の政策立案者に遺伝子組み換え作物の再考を求める、NGOやメディア、アカデミア、科学など、幅広い分野の独立した専門家の皆さんからの声を紹介しています。

欧州議会の議員であるジュリー・ガーリング氏は、こう述べています。『EU(欧州共同体)は、遺伝子組み換え作物の承認に対して厳格な規制制度を設けています。しかしながら、承認を求めた遺伝子組み換え製品の多くは、安全性や効果について確固たる証拠があるにも関わらず、未だにEU市場への導入が認められていません。この結果、多くのバイテク企業が、遺伝子組み換えの生産施設や研究開発施設を、欧州外に移してしまいました。これは懸念すべき問題です。何故なら、新製品の承認の遅れは、欧州における研究開発の著しい衰退につながり、ひいては欧州農家だけでなくEU経済全体にも影響を及ぼしかねないからです。』

詳しい情報あるいは対話への参加は、以下のサイトをご覧ください。

「GROWING VOICES」のサイト(英語他):
http://www.growingvoices.eu/

フェイスブック(英語):
https://www.facebook.com/GrowingVoicesEU

ツィッター(英語):
https://twitter.com/seedfeedfood

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