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遺伝子組み換え作物は食料安全保障に不可欠、ドイツの研究者が発表

ドイツのゲオルク アウグスト大学の研究者(Matin Qaim)らは、遺伝子組み換え作物が、飢餓対策だけでなく食糧安全保障の面でも重要であることを、科学雑誌「PLoS ONE」で発表しました。

著者らは、世界の栄養不足の人の多くが小規模な自作農家であることに着目し、インドの農家を対象に、遺伝子組み換え作物がどのようなインパクトを与えたかについて、パネルデータ分析による調査を行いました。インドでは害虫抵抗性遺伝子組み換えワタが広く栽培されていますが、これらを栽培する農家の多くが小規模な自作農家です。本調査の結果、遺伝子組み換えワタの栽培を通じ、これら農家の収入は増加し、カロリーの消費量や食事の質が大きく改善されたことが確認されました。著者らは、遺伝子組み換え作物は、飢餓対策の唯一の特効薬ではないとしながらも、この技術の発展が栄養面での恩恵を増大させる可能性を指摘し、広範な食料安全保障戦略の重要な要素になり得ると結論しています。

詳細は以下のサイトをご覧ください(英語):
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0064879

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