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Nature誌、GMO特集記事を掲載 「種子業界に留まらず広範な研究が重要」と論説

Nature誌は5月2日号で、GMOについての特集記事を掲載し、30年前に初めて遺伝子組み換え植物が誕生したとき、「暮らしをよりよく、自然のめぐみをより豊かにするもの」と期待された遺伝子組み換え技術が、何故、そのような方向に必ずしも進んでいないのかを検証しています。

より日持ちするように作られた「フレーバー・セイバー(Flavr Savr)」トマトがたどった経緯、バイテク・種子会社の歩んだ道筋、反対派の発信する情報などにも触れ、Nature誌の論説は、次のように結んでいます。

『遺伝子組み換えは、まだ初期の段階にある科学技術であり、商業化に向けた開発は極めて急速に行われてきた。そのため、多くの研究は、利益を生む分野に限定されてきたのだ。今後、種子業界外での広範な研究プログラムが進めば、利益を生む分野以外の開発が行われ、30年前に約束された進歩の多く、例えば、増大する世界人口に持続可能な方法で食を提供すること、農業がもたらす環境負荷を低減すること、そして、感嘆や喜びを与える製品を創りだすこと、などの実現にさらに近づく。組み換え技術は、これらの目標を達成するための唯一の手段では決してない、しかし、この技術がもたらすスピードと正確性は、伝統的な育種技術を凌駕している。それ故、30年前に、この技術は、無くてはならないものと認識されたのだ。このことは、現在も変ってはいない。』

詳しくは、下のサイトをご覧ください。

Nature誌GMO特集号の紹介サイト(英語):
http://www.nature.com/nature/journal/v497/n7447/index.html

GMO特集に関する論説ページ(英語):
http://www.nature.com/news/fields-of-gold-1.12897

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