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英国の環境保護運動家マーク・ライナス氏 世界の飢餓の救済や環境保護に遺伝子技術は不可欠と発言

かつて欧州の反遺伝子組み換え運動をけん引してきた英国の作家で環境保護運動家でもあるマーク・ライナス氏(Mark Lynas)は、1月3日オックスフォード大学で開催されたオックスフォード農業会議で、世界の飢餓や環境を保護するためには遺伝子技術は欠かせないものだとし、彼が従来行ってきた活動について公に謝罪しました。

ライナス氏はスピーチの冒頭、次のように述べています。

「まず、過去数年にわたって遺伝子組み換え作物を誹謗する行動をとってきたことについて、謝罪したいと思います。私は、1990年代の中頃から、遺伝子組み換え反対運動を支援しはじめ、結果的に、環境にベネフィットをもたらすことのできる重要な技術の選択肢を悪者扱いにする手助けをしてきました。」

「環境保護家として、また、世界の一人一人が健康的で栄養に富んだ食事を摂る権利があると信じる者の一人として、私は、これ以上ない非生産的な道筋を辿ってきてしまいました。私は、心から後悔しています。」

「皆さんは不思議に思われるでしょう。1995年から今日までに何があったのか、何が私の信念を変え、謝罪するにいたらしめたのか。 その答えは単純です、私は『科学』を発見したのです。私は、このような経験を通じ、より良い環境保護運動家になることができた、と思っています。」

日本では、彼の名前は知られていませんが、欧州の環境保護分野では著名であり、彼のスピーチに対する反響はすさまじいものがあるようです。彼のスピーチの詳細は、ライナス氏のホームページでご覧ください。

【マーク・ライナス氏のホームページ】
オックスフォード大学での発言要旨(英語)と動画
http://www.marklynas.org/2013/01/lecture-to-oxford-farming-conference-3-january-2013/

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