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植物バイテクをめぐる日本の研究成果:理化学研究所 細胞の大きさを決める仕組みの一端を解明
理化学研究所は、2012年11月10日、植物細胞の大きさを決める仕組みの一端を解明したと発表しました。この研究は、理化学研究所、米国オハイオ州立大学、奈良先端科学技術大学との共同で行われたもので、同研究グループは、シロイヌナズナのゲノム解析から、染色体の倍加を促進する遺伝子を同定、この遺伝子の発現が「GTL1」と呼ばれる転写調整因子により抑えられることで、細胞の成長が止まることを突き止めました。
植物の成長は正と負の制御バランスによって厳密に調節されていると考えられていますが、植物の細胞成長を積極的に止める仕組みがあることが証明されたのは、世界でも初めてです。今後さらに研究が進展すれば、農作物やバイオマス作物の増産につながるものと期待されています。
この研究の成果は、11月9日付の欧州生物学機構の科学雑誌「The EMBO Journal」の電子版に先行掲載されました。以下のリンク先を参照ください。
【The EMBO Journal ホームページ】
http://www.nature.com/emboj/journal/vaop/ncurrent/index.html#pd09112012
【理化学研究所のプレスリリース】
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2012/121110/index.html