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欧州委員会 遺伝子組み換え作物の安全性に関する10年間の調査報告書を発表

 欧州委員会は2011年10月28日、「遺伝子組み換え作物の安全性に関する10年間の調査報告書をふまえ、最近の欧州委員会の取り組みは正しい方向に進んでいる」と結論付けるプレスリリースを発表しました。

 この調査報告書は、EUの法律などを評価した2つの独立組織によるものです。その内容は遺伝子組み換え作物の研究開発や商業栽培、未承認遺伝子組み換え作物の微量混入(LLP)の将来的な影響予測と法規制の考え方などをまとめています。

 欧州委員会は、このところ遺伝子組み換え作物に関する規制を様々な観点から見直しを行ってきました。その中には、遺伝子組み換え作物の栽培に関してより多くの柔軟性を持たせる提案の採択が2010年7月にあり、またLLPを認める改正や、欧州食品安全機関(EFSA)によるリスク評価のガイドラインの見直し、さらには本年4月に発表された遺伝子組み換え作物の社会経済的影響に関する報告書の発表や、今後の環境モニタリング強化なども含まれています。こうした現実路線に向かう欧州委員会の動きについて、報告書では論点整理を行い、それぞれ精査をしています。

 欧州委員会はこの二つの報告書によって、2009年から現在に至るまで、欧州委員会が新たに開始した多くの行動が正しい軌道にあることを確認しています。また、最近の欧州委員会の提出議案についても、法律の目的に対する広範な支持があるとしています。

プレスリリースはこちら
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/1285

調査報告書の詳細はこちら
http://ec.europa.eu/food/food/biotechnology/index_en.htm

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