新着情報

東京都 安全性審査済遺伝子組み換え食品の適正表示を確認、未審査の食品の流通なし

東京都では、安全性未審査の遺伝子組み換え食品が流通していないかどうか、あわせて安全性審査済みの遺伝子組み換え食品が適正に表示されているかどうかについて、定期的に調査・確認を行っています。この度、東京都福祉保健局より平成21年度の調査結果が発表されました。

遺伝子組み換え食品については、安全性審査が終了したものだけが流通を許可されており、未審査のものは国内での流通は認められていません。今回の調査では、コメ加工品(ビーフン、米粉など)、トウモロコシとトウモロコシ加工品(コーングリッツ、ポップコーンなど)、パパイヤの合計89検体の検査を実施しましたが、安全性未審査の遺伝子組み換え食品は検出されませんでした。

現在、安全性審査手続きが終了している遺伝子組み換え作物は7作物116品種で、これらに限って国内での食品としての利用が認められています(平成22年5月12日現在)。これら農産物やその加工品については、消費者の選択に資する目的で「食品衛生法」及び「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」に基づいた表示が義務付けられています。加えて、IPハンドリングが適切に行われたことが証明されているものに関しては、5%までの意図しない混入が認められています。

安全性審査済みの遺伝子組み換え食品に関しては、ダイズとトウモロコシの農産物74検体の検査ではダイズ1検体から、また、ダイズ加工品(豆腐、きな粉など)とトウモロコシ加工品87検体のうちダイズ加工品12検体、トウモロコシ加工品11検体から安全性審査済みの遺伝子組み換え食品に含まれる遺伝子が検出しましたが、分別生産流通管理(IPハンドリング)が適切に実施され、5%以下の含有量であることが確認されたため、表示義務の違反となるものはありませんでした。

今回の結果から、安全性未審査の遺伝子組み換え食品が流通していることはなく、安全性審査済み遺伝子組み換え作物の分別生産流通管理及び表示は、適切に実施されていることが確認されました。

東京都福祉保健局ホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2010/05/60k5r200.htm

Pagetop