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BT戦略推進官民会議 遺伝子組み換えをはじめとしたバイテク技術推進のための強化方策をまとめる

BT (バイオテクノロジー)戦略推進官民会議は、12月11日バイオテクノロジーの強化に向けた具体的な方策として、11項目からなる「バイオテクノロジーによるイノベーション促進に向けた抜本的強化方策(ドリームBTジャパン)」案を取りまとめました。BT戦略推進官民会議は農林水産、厚生労働、科学技術政策担当などの各大臣と、科学技術に関わる有識者から構成されています。

BT戦略推進官民会議では、今年3月からの3回にわたる会議で、平成14年「BT戦略大綱」策定以降の状況を総括し、バイオテクノロジー技術の推進における重点課題をまとめていました。対応すべき課題として、基礎研究を国民の生活の質や産業化に十分貢献させるための「新産業の育成・創出に向けた取り組み」や食糧問題解決のための「遺伝子組み換えに対する社会的な需要、高機能な作物を作出する研究開発の推進」、環境問題の解決のための「食料資源との競合を避けながら、新しいエネルギー源、工業原料としてのバイオマスの利活用に向けた研究開発」の3つを挙げました。

また、国の総力を結集し取り組んでいく重要課題として、具体的に11項目の強化方策からなるドリームBTジャパンを取りまとめました。その中では、研究基盤の抜本的強化や得られた情報を医療や農業に活用するための基盤整備、健康増進に役立つ食品の研究開発、新しいエネルギー源や環境修復のために遺伝子組み換え技術を活用した研究の推進などが挙げられています。

最重点課題としては、特にバイオテクノロジーに関する教育や国民理解の促進を挙げています。遺伝子組み換えの有用性や必要性、安全性などをはじめとしたバイオテクノロジー技術に関する国民理解を推進させるため、新たに「国民理解推進作業部会」を設置し、国をあげて小中高の理科、生物等の教員に対する情報提供や教材等の支援、中高生を対象としたシンポジウムを全国的に行います。同時に、「フォローアップ作業部会」も設置して、強化方策11項目の着実な実施をフォローアップも行っていきます。

BT戦略推進官民会議(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/bt.html

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