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次世代エネルギーとして期待されるヤトロファ 生産力向上遺伝子を利用した分子育種研究を開始
奈良先端技術大学院大学は植物ハイテック研究所と琉球大学と共に、インドネシアとボツワナの研究機関と共同で、現地で生産力の高いヤトロファを分子育種するプロジェクトを開始しました。この研究で得られる成果により、インドネシアやボツワナの荒廃地の緑化および世界のエネルギー問題に対応することが期待されます。
ヤトロファは熱帯・亜熱帯の半乾燥地で生育する非食用の油脂植物です。また、バイオディーゼルを多量に生産できることから世界中で注目されており、既にEUや中国はバイオディーゼルの原料としてヤトロファの栽培を行っています。
これまでに奈良先端技術大学院大学は多くの植物生産力向上遺伝子を発見しており、それらの一部はモデル植物の光合成能力や生産性を50%から数倍に向上させることが分かっています。
プロジェクトでは、まず生産力の高いヤトロファ種を選別し、それらに生産力向上遺伝子を組み込むことで、ヤトロファの生産力や環境対応力のさらなる向上をはかり、効率的なバイオ燃料の増産を目指します。
奈良先端技術大学院大学ホームページ(プレスリリース)
http://www.naist.jp/pressrelease/detail_j/topics/502/